環境に対する取り組み Environmental Activities
ズワイガニ資源の保護(改良漁具「越前網」)
漁期外に混獲したズワイガニを海中で逃がし、魚だけを漁獲するために改良した底曳網、「越前網」を開発
「越前網」は、漁期外に混獲されるズワイガニを海中で逃がすために改良された底曳網の一種です。
この網は、漁獲対象の魚を効率的に捕獲する一方で、ズワイガニなどの混獲を最小限に抑えることを目的としています。
ズワイガニなどの希少な生物を保護しながら、持続可能な漁業を支えるための技術革新として開発しました。
改良網
底曳網漁業にとって最も重要な対象種の1つである越前がに(ズワイガニ)の資源保護のため、3月~11月(6~9月の禁漁期間除く)のズワイガニ禁漁期間には、ズワイガニを逃がしてカレイのみ漁獲できる、改良網を使用いて操業しています。これにより、混獲されて死亡するズワイガニを減らし、将来の資源につなげます。
海底耕耘
毎年、底曳網漁が終わった6月には、海底耕耘を行っています。長さ約2.5mの鉄製の棒を海に沈めて船で引っ張り、
海底を耕すことで、海底環境の改善、カレイやエビなどの底魚資源の増殖効果があるのではないかと期待されています。
ヒラメ、アワビ種苗放流
資源保護・増殖の取組として、アワビの稚貝やヒラメの稚魚の放流を毎年行っています。稚貝や稚魚を放流し、数年後、
大きくなったら漁獲することを「栽培漁業」といい、アワビやサザエなどの貝類や、ヒラメなどの底魚類など、水揚げ単価が高く(いわゆる高級魚)、比較的、放流場所の近くに居付きやすい種類を放流します。